いのちが生まれるということ①
ずいぶんと久しぶりの更新になってしまいました。更新していなかった1年ほどのあいだ何をしていたかというと、結婚、妊娠、出産という人生の節目を迎えていました。そこで今日からは、妊娠、出産、そして育児を経験するなかで感じたこと、考えたことを何回かにわけて書きたいと思います。
妊娠してまず驚いたのは、胎児の成長の速さです。
最初に産婦人科を受診したときには、直径1センチほどのお部屋(胎嚢)が確認できたものの、そこに住んでいるはずの赤ちゃんの姿は小さすぎて目に見えませんでした。
それが、2週間後の検診では豆粒のような赤ちゃんとその心拍が確認でき、そこからさらに2週間後には赤ちゃんが2頭身になり、それから3週間後にはもう人の形になって手足を動かしている…というように、妊娠初期の赤ちゃんはみるみるうちにその姿を変えていきました。
この頃は、人間の成長を見ているというより、ひとつの不思議な生き物の成長を見守っているようで、エコーを見るのが毎回楽しみでした。
妊娠が進むにつれ、体だけでなく行動にも成長が見られるようになり、羊水を飲む姿や、口をリズミカルに動かしておっぱいを飲む練習をする姿がエコーに映りました。
どうして、誰にも教わらないのに、おっぱいを飲む練習が必要だとわかるんだろう?どうして、産道の通り方がわかって、生まれてすぐの肺呼吸の仕方も知ってるんだろう?
…赤ちゃんは、言葉も話せないし知識も経験も少ないけれど、お腹の中にいるときから色々なことができるんだと知りました。すべて本能に基づいてやっていることなのでしょうが、本能だけでこんなにたくさんのことができるとは…。大人になるにつれて忘れていた、本能の力を思い出させてもらいました。理屈ばかりをあてにせず、もっと本能に頼ってみたほうが、色々な物事が案外うまくいくのかもしれません。
今日はここまでです。妊娠を通じて感じたことについてでした。次回は出産のことを書きたいと思います。