いのちが生まれるということ②
今日は、出産を通じて感じたことを書きたいと思います。
出産を経験してみてわかったことは沢山ありますが、今日は赤ちゃんの持つ「生まれようとする力」について私の考えをお話しします。
私の出産は突然の破水から始まり、その数時間後には本格的な陣痛がきましたが、とにかくお尻が痛くて痛くて、私はけだもののような呻き声をあげていました。そんな私に助産師さんは、「痛いのは、赤ちゃんが押しているからなんだよ。」と教えてくれました。
それを聞いて私は、「赤ちゃんがこんなに生まれたがっているんだから、私が怖がってちゃいけない。どっしり構えて赤ちゃんを迎え入れてあげなくちゃ。」と思い、恐怖を取り払うことができたのでした。
陣痛はつらかったけれど、赤ちゃんの「生まれたい!!」という気持ちは文字通り痛いほどわかりました。出産前は、赤ちゃんというのは自分の誕生に関して決定権を持たない、受け身の存在のような気がしていましたが、そうではありませんでした。
赤ちゃんは、生まれたくて生まれたくて仕方がなくて、この世に生まれてくるのです。きっと私も、私の周りの人たちもみんな、そのような強い意思を持って生まれてきたのでしょう。
そして、どんなに生まれたくても、すべての条件が揃わなければ無事に生まれてくることはできません。これは決して簡単なことではないと、約10ヵ月間に及ぶ妊娠と出産を通じてわかりました。人間、元気に生まれて生きているだけでも本当にすごいことなのです。
だからこそ、命は大切にしなければならないのだと思います。
このようなことは、日々を生きていくなかでだんだんと忘れてしまいがちですが、時々思い出して、自分の子どもにも伝えてあげたいなと思います。