桃色めがねでみた世界

私の目からみた世界や、私の感じたこと、考えたことについて、気ままに綴っていきます。

30代の抱負

今日で30歳になりました。

この世に生まれて、色々なことがあったけど、今日まで生きてこられた奇跡に心から感謝です。

良かったね、私!

 

30年間私という人間を見てきてはっきりとわかっていることは、私は大器晩成型の人間だということです。

何をするにも人の倍以上に時間がかかることがザラですぐには成果がでないけど、

焦らず地道に、時間をかけてコツコツやれば絶対に伸びます。そういう人間です。

なので人生の時間はたっぷり欲しくて、100歳までは元気で生きたいと思っています。

 

そんな中で30代の人生は、もっとアクティブに生きていきたいと思います。

まだまだ育児が生活の大部分を占めていますが、育児が落ち着いた頃に自分のやりたいことをどんどん叶えられるように、下地づくりをしていきたいです。

そして、大切な時間を無駄にしないよう、待ちの姿勢をとらずに日々少しずつでも前進していきたいです。

待たないというのはせっかちになるという意味ではなくて、周りが何かしてくれるのを待たずに自分から勇気を持って行動を起こしていくということです。

100歳まで元気でいられるように、健康管理にも気をつけます。

 

40代になる頃には子どもたちもだいぶ手を離れてきていると思うので、自分の夢や趣味にもっと打ち込めると思います。

そのときを楽しみにしつつ、30代も自分にできることを楽しみながらコツコツやっていきたいです。

 

美しい自然や、愛にあふれた世界を未来に残すため、そして自分自身を幸せにするために、

一生懸命生きていきます!

 

 

陣痛=赤ちゃんがこの世界の扉をたたく音

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私は陣痛そしてお産が好きです。

 

今まで2度の自然出産を経験しましたが、どちらも一生の宝物となる素晴らしい経験で、無痛にしたいと思ったことは本当に1度もありません。

よく聞く「痛みを伴って産まないと、子どもに愛情を持てなくなる」などという考えは間違いだと思います。

だって、出産と同等かそれ以上に、妊娠中や産後も大変だし、愛情というのは子どもとの関わりを続けていく中でだんだんと育まれていくものだからです。

それならばどうして私が陣痛を好きだと思えるのかというと、

 

陣痛は赤ちゃんとの対話であり、赤ちゃんが外の世界への扉をたたく音だからです。それを感じることができるのは最高に幸せで楽しいです。

 

陣痛は、赤ちゃんによって個性があると思います。

我が家の第1子Hちゃんは、予定日の2週間ほど前に生まれてきました。

生まれた日の前日は妊婦健診があり、お医者さんからは「産まれるのはまだ先になりそうだね〜」と言われていましたが、なんとその帰り道に突如破水。

再度病院を受診してそのまま入院となりましたが、その数時間後からHちゃんは怒涛の勢いで強烈な陣痛を起こし、猛ダッシュで生まれてきたのでした。

実を言うと、最初に破水したとき、私は全然心の準備ができていなくて「まだ産みたくないなぁ〜」とちょっと憂鬱な気持ちになっていました。

初産だから予定日よりそんなに早まることはないだろうと思っていたし、子どものいない生活をあと2週間ぐらい楽しみ尽くすつもりでいたからです。

初めてのお産に対する不安な気持ちもありました。

でも陣痛が始まるとHちゃんの勢いが凄すぎて!

「ママ何してるの、私もう出るよ!!待てないよ!!」と扉をドンドコたたかれているのを感じました。

最後は私が「わかったわかった、もう産むから許して〜!来ていいよ!」と覚悟を決めて無事に出産を終えることができました。

初めてのお産にひるむ私をHちゃんがリードしてくれたのです。

 

一方で第2子のFくんは、Hちゃんとは対照的にのんびりゆっくり生まれてきました。

Fくんとのマタニティライフは、Hちゃんのお世話もしながらだったのでなかなか忙しく、赤ちゃんがいつ産まれても問題ない37週に入っても入院準備や部屋の片付けなどが完了していませんでした。

そんな私の状態をわかっていたのか、Fくんは私の準備が万端になってから、39週で産まれてきてくれました。

また、お産のときにも「今回はゆっくり時間をかけて産みたいなぁ」という私の思いを汲んでくれて、私の精神的、身体的な状態と歩調を合わせるようにじわじわと陣痛を起こしながら、ゆっくり出てきてくれました。

 

同じお腹から生まれてきた赤ちゃんでも、これほどの違いがあります。

私にとってはどちらも大切な思い出だし、我が子の人となりを知ることができた時間でした。

そしてどちらのお産においても、赤ちゃんたちは陣痛を通じて、「外の世界に出たいよ」、「こんな姿勢で産んでほしいな」、「あともう少しで生まれるよ」、「今いきんで!」と、様々なメッセージを発し続けてくれました。

そんな赤ちゃんとの対話はとっても楽しいし、たとえ初めてのお産であっても、陣痛があったおかげで、どんなふうに産んだらいいのか本能でわかりました。

普段社会の中で生活していると、本能や直感よりも常識や規律を優先することが多くなりがちですが、本能や直感に従った方がうまくいくことってたくさんあると思うんですよね。出産もその一つだと思います。

また、「私にはこんな力があったんだ!」と自分の潜在能力に気づいて自信を持つこともできました。

 

私は痛みに強いわけではないし、どちらかというと怖がりです。

でも陣痛は外から加えられる痛みではなくて自分の内側から生じるものだし、自分を傷つけるための痛みではないとわかっているので、痛いのは確かだけど怖くはありませんでした。

 

近頃は無痛分娩が増えてきて、身近なところでも無痛分娩を選択したママさんたちがいらっしゃいます。

私は無痛分娩を選んだ人のことを否定するつもりはありません。

自然分娩、無痛分娩それぞれの仕組みやメリット、デメリットを理解した上で、出産をするママ自身が納得して選んだ方法であればそれを尊重するべきですし、周りがとやかく言うことではないと思います。

でも、その選択をする際の判断材料として、陣痛や自然出産には楽しいこともたくさんあるよ、ということもぜひ知っていただけたら嬉しいです。

 

(写真は4歳になったHちゃんが描いた、人魚の妊婦さんの絵です。)

 

 

愛に満ちた世界へ

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約2年ぶりの更新です…。

更新頻度が低すぎるこのブログですが、今回更新しようと思ったのにはわけがあります。

年始早々、とても心温まる経験をして、「この世に本当に必要なものは愛だ!」という強い思いが湧き、書きたい気持ちになったのです。

 

今年の始め、私は0歳と3歳の子どもたちを連れて約3年ぶりに実家へ帰省していました。その帰り道でのお話です。

私の実家は飛行機でないと帰れない距離にあるので行きも帰りも飛行機で移動しました。

0歳の息子は初めての飛行機、3歳の娘は赤ちゃんのときに乗って以来の飛行機だったので、怖がらずに乗れるか心配でしたが、行きの搭乗はスムーズにできました。

しかし着陸に向けて降下する際、気流の影響でわりと強めに揺れまして…息子はまだよくわからないようで平気そうでしたが、娘はすっかり怯えてしまいました。

そのトラウマを抱えた状態での帰りの飛行機。機内に入って指定の座席まで辿り着いたものの、娘は「怖い、我慢できない!」とギャン泣きして座席に座ることができませんでした。

でも座らなければ飛行機は離陸できないし、CAさんもシールや塗り絵を持ってきて一緒になだめてくれたのですが、どうしても娘を落ち着かせることはできず。

娘は抱っこを求めてきますが私は赤ちゃんを抱っこしているし、途方に暮れて「詰んだ…どうしよ。」と白目をむきそうになりながら、

「申し訳ないけど、ここはもう強行突破するしかない…!」と思い、嫌がる娘をむりやり座席に座らせ、シートベルトを締めました。

するとそこへCAさんがもう一度やって来て、「本日、弊社の社員の女性が(旅客として)搭乗しております。もし抱っこでお姉ちゃんの気持ちが落ち着くのであれば、離着陸時のみ、その女性が膝の上でお姉ちゃんを抱っこしますよ。」と言ってくださいました。

お言葉に甘えて社員のお姉さんの隣の席まで移動させてもらい、娘を抱っこしてもらうと、娘はすっかり安心して寝そうになっていたほどでした。

また、娘を抱っこしてもらうのは離着陸時のみというお話だったのに、娘がすっかりお姉さんに懐いたのを見て、お姉さんは離陸から着陸までずーっと、娘を膝に乗せて一緒に遊んでくれました。

「重くないかな。」「お姉さんも機内でやりたいことあっただろうに。」などと心配で仕方ありませんでしたが、お姉さんは「全然いいんですよ〜。」と嫌な顔一つせず娘の相手をしてくださいました。

 

今回はたまたま社員さんが搭乗していたこともあり、本当にスペシャルな対応をしていただいたと思いますし、いつもこのような対応をしていただけるわけではないことは理解しています。

また、子どもがスムーズに飛行機に乗れるように、まずは親である私が最大限の対策を講じるべきであることもわかっています。

その一方で、「子育て支援に本当に必要なことって、こういう愛なんだよなぁ。」ということも強く実感しました。

困っている親子がいるときに、たとえ赤の他人であっても、見て見ぬ振りをせずに寄り添ってくれること。その人にできる範囲で、手を差し伸べてくれること。

これは子育てに限ったことではなく、どんな立場の人でもこのような愛を必要としているのではないかと思います。

お金も絶対に必要ですが、いまの世の中に本当に足りていないのは愛なんだと、強く感じています。人と人との距離が、物理的にも精神的にも離れていって、孤独感が強くなって。

それにお金は、念じても増やすことはできませんが、愛は一人ひとりの気持ちの持ちようで、いくらでも増やしていけます。世界にあふれさせていくことができます。

 

私自身、困っている人を見かけても、恥ずかしかったり「かえって迷惑にならないかな。」と余計なことを考えたりして、声をかけるのをためらってしまいがちですが、その壁を越えられる人間になっていきたいです。

愛に満ちた世界を子どもたちに引き継ぐため、愛こそが本当に大切なんだと証明できる生き様を目指します。

 

 

 

 

 

 

失敗できない大人たち


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「失敗は許されない。」

よく聞く言葉ですが、失敗ってそんなにいけないことでしょうか。

 

日本に限ったことなのかわかりませんが、この世の中失敗に対して不寛容すぎる。私はそう思います。

 

もちろん、失敗しても開き直っていればいいという意味ではありません。

失敗したら、原因を考えて、具体的な改善策を考えて、次に活かせばいい。そのサイクルを経ることで、順風満帆なときよりも大幅に前進できる。失敗ってそういうものだと思うんです。

 

小さな子どもを見ていると、特にそれを実感できます。

子どもは毎日新しいことに挑戦しています。慣れていないからたくさん失敗して、それでも繰り返し挑戦して、やっとできるようになったと思ったらまた別のことに挑戦して失敗します。そうやって子どもはどんどん新しいステージに進んでいきます。時折、そんな姿がとてもうらやましくなるのです。

 

それなのに、大人になればなるほど、「失敗してはいけない」というプレッシャーに押し潰されそうになっていく。

大人になったら、本当に失敗しちゃいけないんでしょうか?失敗を怖がっていたら、もうこれ以上新しいステージに進むことはできないんじゃないでしょうか?

大人だって死ぬまで成長したいし、知らない世界にも行ってみたい。それを妨げるような風潮が、この世の中にはあるような気がします。そのせいで息苦しさを感じている人、たくさんいると思います。

 

失敗しないように、日々ベストをつくすことは大切です。ただ、それでも失敗してしまったときは、その失敗をポジティブな経験と捉えて、前進していけば大丈夫。…そう思えるような社会であってほしいなあと、切に願います。

 

 

いのちが生まれるということ②


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今日は、出産を通じて感じたことを書きたいと思います。

 

出産を経験してみてわかったことは沢山ありますが、今日は赤ちゃんの持つ「生まれようとする力」について私の考えをお話しします。

 

私の出産は突然の破水から始まり、その数時間後には本格的な陣痛がきましたが、とにかくお尻が痛くて痛くて、私はけだもののような呻き声をあげていました。そんな私に助産師さんは、「痛いのは、赤ちゃんが押しているからなんだよ。」と教えてくれました。

それを聞いて私は、「赤ちゃんがこんなに生まれたがっているんだから、私が怖がってちゃいけない。どっしり構えて赤ちゃんを迎え入れてあげなくちゃ。」と思い、恐怖を取り払うことができたのでした。

 

陣痛はつらかったけれど、赤ちゃんの「生まれたい!!」という気持ちは文字通り痛いほどわかりました。出産前は、赤ちゃんというのは自分の誕生に関して決定権を持たない、受け身の存在のような気がしていましたが、そうではありませんでした。

 

赤ちゃんは、生まれたくて生まれたくて仕方がなくて、この世に生まれてくるのです。きっと私も、私の周りの人たちもみんな、そのような強い意思を持って生まれてきたのでしょう。

そして、どんなに生まれたくても、すべての条件が揃わなければ無事に生まれてくることはできません。これは決して簡単なことではないと、約10ヵ月間に及ぶ妊娠と出産を通じてわかりました。人間、元気に生まれて生きているだけでも本当にすごいことなのです。

だからこそ、命は大切にしなければならないのだと思います。

 

このようなことは、日々を生きていくなかでだんだんと忘れてしまいがちですが、時々思い出して、自分の子どもにも伝えてあげたいなと思います。