桃色めがねでみた世界

私の目からみた世界や、私の感じたこと、考えたことについて、気ままに綴っていきます。

愛に満ちた世界へ

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約2年ぶりの更新です…。

更新頻度が低すぎるこのブログですが、今回更新しようと思ったのにはわけがあります。

年始早々、とても心温まる経験をして、「この世に本当に必要なものは愛だ!」という強い思いが湧き、書きたい気持ちになったのです。

 

今年の始め、私は0歳と3歳の子どもたちを連れて約3年ぶりに実家へ帰省していました。その帰り道でのお話です。

私の実家は飛行機でないと帰れない距離にあるので行きも帰りも飛行機で移動しました。

0歳の息子は初めての飛行機、3歳の娘は赤ちゃんのときに乗って以来の飛行機だったので、怖がらずに乗れるか心配でしたが、行きの搭乗はスムーズにできました。

しかし着陸に向けて降下する際、気流の影響でわりと強めに揺れまして…息子はまだよくわからないようで平気そうでしたが、娘はすっかり怯えてしまいました。

そのトラウマを抱えた状態での帰りの飛行機。機内に入って指定の座席まで辿り着いたものの、娘は「怖い、我慢できない!」とギャン泣きして座席に座ることができませんでした。

でも座らなければ飛行機は離陸できないし、CAさんもシールや塗り絵を持ってきて一緒になだめてくれたのですが、どうしても娘を落ち着かせることはできず。

娘は抱っこを求めてきますが私は赤ちゃんを抱っこしているし、途方に暮れて「詰んだ…どうしよ。」と白目をむきそうになりながら、

「申し訳ないけど、ここはもう強行突破するしかない…!」と思い、嫌がる娘をむりやり座席に座らせ、シートベルトを締めました。

するとそこへCAさんがもう一度やって来て、「本日、弊社の社員の女性が(旅客として)搭乗しております。もし抱っこでお姉ちゃんの気持ちが落ち着くのであれば、離着陸時のみ、その女性が膝の上でお姉ちゃんを抱っこしますよ。」と言ってくださいました。

お言葉に甘えて社員のお姉さんの隣の席まで移動させてもらい、娘を抱っこしてもらうと、娘はすっかり安心して寝そうになっていたほどでした。

また、娘を抱っこしてもらうのは離着陸時のみというお話だったのに、娘がすっかりお姉さんに懐いたのを見て、お姉さんは離陸から着陸までずーっと、娘を膝に乗せて一緒に遊んでくれました。

「重くないかな。」「お姉さんも機内でやりたいことあっただろうに。」などと心配で仕方ありませんでしたが、お姉さんは「全然いいんですよ〜。」と嫌な顔一つせず娘の相手をしてくださいました。

 

今回はたまたま社員さんが搭乗していたこともあり、本当にスペシャルな対応をしていただいたと思いますし、いつもこのような対応をしていただけるわけではないことは理解しています。

また、子どもがスムーズに飛行機に乗れるように、まずは親である私が最大限の対策を講じるべきであることもわかっています。

その一方で、「子育て支援に本当に必要なことって、こういう愛なんだよなぁ。」ということも強く実感しました。

困っている親子がいるときに、たとえ赤の他人であっても、見て見ぬ振りをせずに寄り添ってくれること。その人にできる範囲で、手を差し伸べてくれること。

これは子育てに限ったことではなく、どんな立場の人でもこのような愛を必要としているのではないかと思います。

お金も絶対に必要ですが、いまの世の中に本当に足りていないのは愛なんだと、強く感じています。人と人との距離が、物理的にも精神的にも離れていって、孤独感が強くなって。

それにお金は、念じても増やすことはできませんが、愛は一人ひとりの気持ちの持ちようで、いくらでも増やしていけます。世界にあふれさせていくことができます。

 

私自身、困っている人を見かけても、恥ずかしかったり「かえって迷惑にならないかな。」と余計なことを考えたりして、声をかけるのをためらってしまいがちですが、その壁を越えられる人間になっていきたいです。

愛に満ちた世界を子どもたちに引き継ぐため、愛こそが本当に大切なんだと証明できる生き様を目指します。