捨てたいもの
まるで星が降っているかのような景色の中に、
透き通った体のガラスハゼ。
私もこんな風に透き通っていられたらな、と思います。
いつからか、私の周りには少しずつ殻ができはじめ、
それはいつの間にかどんどん分厚くなって、
本当は自分の身を守るための殻だったはずなのに、
今や足枷になっている。
破りたくてもなかなか破れない殻、
窮屈で息苦しくなってくる。
人はおとなになるとき、
皆このような悩みをもつものでしょうか。
今まで必死で蓄えてきた防具を、
取捨選択して捨てる。
そういうステージに、私はいま来ています。